落首炎上

よっぱらぴー

似て非なる存在

私をバンギャ時代の昔から良く知る年上女性でジャニオタの方がいて、その方(ここではジャニオタ先輩とする)には推しの話を聞いて貰ったりしてるんだけど同じようにステージ上の若い男を追いかけてるはずなのに文化の違い故に理解し合えない感覚っていうのが結構あって不思議だなーっていう。主にこっちがびっくりされる側なんだけど。

 

私の推しはそこまでの超売れっ子ではないけどそこそこ有名な2.5次元作品にも出たりして、それなりにガッツのあるオタクもついてて20代前半なのでまだまだこれからかな〜って感じの成長を見守りたいオタクには推し甲斐あるポジションだと思ってるんだけどそれ故に「私が支えてあげなきゃ!」って思っちゃう時もあるわけで…。

私は目立ちたいとか認知貰いたいとかは一切思ってなくて、一方的に推しを眺めていられたら幸せだし、ささやかながらも動員とか売上の面で運営や事務所に推しの力をアピールするお手伝いが出来たらいいなっていうスタンスのオタクです。草葉の陰から見守る地縛霊スタイル…ぼくこわいおたくじゃないよ。

だから売上の面で一番アピール出来てなおかつ推しの収入にも直結しやすい個人ブロマイドを積む事が大好き!私は有意義にお金を使えて満足だし推しも数字に直結するからwin-winで最高じゃないですか。正直ランダム系グッズはいらないしどれだけ買っても推しの成績には直結しないから初日におみくじ気分で2つだけ買うかなって感じです。パンフは普通に買う。

 

推しの現場がある日にたまたまジャニオタ先輩と会う機会があった時があって、笑いを取ろうと思って積んだブロマイドの束を見せたらとても驚いた顔で「これは握手券かなにかが付いてるからこんなにたくさん買ったの?」って言われたんですね。何も付いてこないけど推しの為を思って買ってますって言ったらめっちゃ引かれた。なんでだよ。笑うとこだと思ったのに…。

同じオタクだし理解があると思ったら全くなかったので上記のMyオタクスタンスを説明したらようやく理解して貰えたしむしろ感心されてしまって、いやだから笑うところだから…「だからって買いすぎやろwwwww」的な反応を待っていたのに…。

先輩の推しはジャニーズのグループにいるので、コンサートに行ったら当然グッズは買うけどそれは自分が欲しいから買うだけであって推しの為に買うという概念がそもそもないこと。周りの友達で同じグッズを複数買う人がいたとしても使う用と保存用のせいぜい2個ずつくらいなものだということ。

圧倒的な市場規模の違いとそれ故に起こる感覚の違いに初めて超大型巨人と対峙したエレン・イェーガーみたいな気分になった。冷静に考えたらそうだ。バンドに例えるなら先輩の推しがラルクあたりで、私の推しはエリアワンマン程度だ。好きの度合いは同じだとしても、距離感も応援の仕方も全く違うんだ。

もちろん売り出し中の若手俳優オタクの全てが私と同じスタンスな訳ではないし、個ブロ積むくらいならハイブランドをプレゼントするとかそういう貢ぎ方をする方に寄せてる人もいるし、両方頑張る人もいるし、推しの規模とか関係なくグッズは欲しいものだけ1つずつ買うっていう人が現場にいるほとんどなのはわかってるんだ。

結局は自己満足だし、決して見返りを求めてやっている訳じゃないので身の丈に合わせて自分なりの応援の仕方を考えたらこうなっただけなんだよね。

 

他にもギャップはたくさんあるんだけど、先輩がジャニオタだからとかはきっと関係なくてむしろ舞台俳優に興味がない人としての純粋な言葉だったと思われる「やっぱり推しには早くテレビ出てほしいって思ってる?」っていう一言がすごく印象的だった。

舞台俳優に興味がないという意味での一般人からしたら、舞台に出ている人っていうのはまだテレビに出られない下積み時代の人、もしくはテレビに出られなくなってしまった過去の人、みたいなイメージなんですよね。

普段よく劇場で目にする若手俳優の中にも映像志望の人はいるし100%間違いじゃないんだけど、私の推しは映像にあんまり興味がないみたいで舞台で高みを目指したいってはっきり明言してるので、テレビに出る事だけが成功だとは思ってないですって説明しておいた。

推しくんに帝劇連れてって貰うのが今の私の夢です、って言ったら素敵だね、いいなぁ、叶うといいね!って応援してくれて嬉しかった。

ちなみにジャニオタ先輩の推しは普通に帝劇出てた。